「NST(ノンストレステスト)のグラフはしっかり陣痛だって言ってるのにね~。あなた痛くないの?」
「う~ん、陣痛ってこんなもんなんですかね?だったら今までで一番痛かったのは私、肩脱臼したときですよ(笑)」
陣痛促進剤の点滴が始まっても、ちっとも産気づかない私だったけど、貫禄のいい女の先生が『じゃ、増やしましょ♡』って促進剤の量というか、速度というか・・・それを変えたら大変なことになった。
痛みの波が、せめて普通に5分おきとかの間隔できてくれたら、耐えられたかもしれない。
でも、促進剤が効きすぎてしまった私は、つねに『強い痛みの波』という状態がしばらく続き、とうとう過呼吸を起こしてしまった。
汗が体中から信じられないくらい流れるのに、とても寒くて寒くて、首にタオルを巻いてもらったりした。
そしてやっぱりその時は
『コレが陣痛か~!やっぱ陣痛のほうが痛いわ~』
確かに思った。
なのに・・・
産みの苦しみってどうして忘れちゃうんだろう。
もうぜんぜん思い出せない。妊婦のときの憂鬱も、陣痛も、出産のときのしんどさも・・・。
そうなった今、思えば陣痛より痛かった感が強い肩脱臼(>ε<)
私はどちらかといえば、痛みに強いタイプの人間だと思う。
・・・ん?それってもしかして鈍感ってことか?( ̄ε ̄;)
中学校のとき、更衣室で着替え中にふざけていて、そこにあった平均台の足につまづき転んだことがあった。
上履きを脱ぐと、左足の甲がポコンと!
昔流行ったスーパーボールのようにポコンとまんまるに腫れてきた。
一度脱いだらもう上履きが履けないくらいに腫れてきた。
色は、濃い~ムラサキ☆(((( ;゚Д゚)))
保健室の先生に診てもらうと
『大丈夫、ただの内出血よ♡』
そうか、そんなら大丈夫だねヽ( ´ー)ノ
3日くらい湿布のみでそのまま普通に暮らしていた。
でも、でも・・・( ̄Σ ̄;)
日に日に増す痛みに耐えかねて、念のため整形外科へ行くと、骨にしっかりヒビが入っていた。
もうっ!保健室の先生ったら、いい加減なこといわないで(⌒▽⌒;)
暗示にかかって3日も無茶しちゃったじゃないの。
そんな私にとって、人生で一番痛かった記憶、肩脱臼。
2月に入ると、札幌雪祭りにお客さん持ってかれちゃうので、ルスツでの仕事は急に楽になる。
ある日曜日のランチ後、夜の仕事がなかったので女2、男3の仲良しメンバーで軽くナイター滑りに行った。
何本か滑ると、リーダーが「俺トイレ!」って、かっ飛ばして降りて行った。
トイレという言葉を聞いたら『そういえば私もトイレ行きたいかも・・・』って思い出しちゃって、後を追ってかっ飛ばした。
コースを横切る迂回路は、そのラインを境に下の斜度がキツくなっていて、上からまっすぐ滑っていくとキッカー代わりになるようなポイントだった。
いつもエアーの真似事をしたりしていた場所で、馴染みの場所だったのに・・・。
頭の中トイレ一色になっちゃってた私は、焦って踏み切るタイミングを間違えてしまった。
『バックフリップ一時停止』
・・・そんなポーズで落下。
バックフリップはバック転のような、縦回転の技。
もちろんそんなの一度もやったことがない!
要するに、空中でくるっと!
ボードの板の下に体がぶら下がったような『Tの字』の状態でそのまま落下しちゃったわけ。
それで、下になって落ちた左肩、見事に脱臼☆
痛いのなんのって!!!
レスキュー来たけど、ボートに乗せられて下まで降りるときには、振動が肩に響いて気を失う寸前だったね(; ̄Д ̄)
そしてルスツは小さな村だから、日曜日の夕方にやってる整形外科がない(´Д`;)
洞爺(とうや)の病院まで行かなきゃいけなった。
仲間が運転する車。気を使ってとても慎重に運転してくれたけど、エンジンがかかっている、その振動だけで歯を食いしばるような痛み。
脱臼してからレスキュー来るまで30分。
ボートに乗るか、自分で滑って降りるかのやりとりで手間取り、やっと下について30分。
洞爺まで車走らせ30分。
救急で、先生が来てくれるまで待つこと数分。
約1時間半、左肩、はずれっぱなし・・・。
だけど、先生がゴリッと肩をはめてくれた瞬間、嘘のようにもうぜんぜん痛くない♡
地獄から一気に天国~ヽ( ´ー)ノ
・・・でも長時間はずれてたせいで麻痺が残り、しばらく薬を飲むことになった。
そして、当分動かせない左腕。
片腕動かせないウェイトレスなんて、使えないって話よね(´Д`;)
そんな期間社員、強制送還ってパターンもアリだったけど、Kさんは残り1ヶ月、私をなんとか置いといてくれた。
ウェイトレスじゃなく、ホールと厨房のつなぎ役(厨房にオーダー通したり、あがった料理をもって行ってもらう指示をする。右手だけでできる仕事だった)ディシャップ(Dish up)として・・・。
ホント、私は上司に恵まれてた( *゚-゚)
あと、友達にもね・・・。
ルスツ来る直前まで、札幌すすきののキャバでバイトしてたという仲良しメンバーの子が、私を歌って励ます(?)
♪~オバQ~、チョロQ~、肩脱臼!
飲~んで、飲んで、飲んで・・・♪
・・・ちなみに、その娘のいたキャバクラは、彼女が辞めてすぐにつぶれたらしく、振り込むといわれた給料は踏み倒されて・・・
「ふざけんな!」
って思い出しては怒りながら、ルスツで地道に稼いでました(笑)
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